ふれあい学習広場「ふれんど」 今年度活動計画

プロジェクトリーダー 大湊 寿隆

 このプロジェクトは自給ネットにおける若い会員が集まって様々な活動をしていこうと、 今年度から始まったプロジェクトです。 「ふれんど」 という名前は 「ネットワーク (友達の輪) を広げよう」 という意味と 「土に触れる (=触れん土)」 という二つの意味合いを持たせて名付けました。 今後の活動は名前のように土に触れ、 人と触れ合って様々な事を学んでいこうと考えています。

 今年度の活動は自給ネット代表の三田村氏が開催している 「由仁ふれあい小学校」 に入校します。 そこで土に触れ、 多くの人と語り合うことで色々なことを学んでいきたいと思っています。 また、 その他にも様々な形で農業体験をしていく予定です。 生産者の会員さんで忙しいときには手伝ってくれ、 という方がいれば是非ご連絡ください。 「ふれんど」 スタッフでお手伝いに馳せ参じます (邪魔にならないようにがんばりますが…)。 また秋頃に自給ネットで会員交流会を開催しますので、 その会員交流会の企画・運営を我々でやっていきます。 多くの人が参加できるような楽しい交流会を目指してがんばります。


会員交流会を終えて

ふれあい学習広場 『ふれんど』

リーダー 大 湊 寿 隆

 去る10月18日午後、 さわやかな秋晴れの札幌市東区の 「サッポロさとらんど」 で会員交流会を催しました。 2回目の今年は、 自給ネットの若手プロジェクトである私たち 『ふれんど』 が企画・運営を担当することとなりました。

 始めにさとらんどセンター内の農産加工室に集った三十人の会員家族は、 サツラク農協の廣川さんの指導でバター作りに挑戦しました。 牛乳と生クリーム (動物性) と塩を入れた容器をとにかく振り続け、 凝固してきたバターを軽く水で洗い、 塩を加えて完成というものです。 簡単な作業行程のようですが、 バター作りはほとんどの人が初体験でした。 個人差があるものの完成したバターは予想以上の出来栄えでした。 うどん作りは、 フードコーディネーターである秋山さんの指導のもと、 小麦粉 (道産小麦ホクシン) に塩と水を加え団子状にしたものを袋に入れて踏みつけ、 最後に麺棒で伸ばし適度な太さに切る。 こちらも作業行程はこれも簡単に見えるのですが、 うどん作り初挑戦の人には 「材料の分量は?生地の固さは?どこまで踏めばいいの?伸ばしはどうやるの?どれくらい?切り方は?細さは?」 といった具合で講師の秋山さんは質問攻めに遭ってしまいました。 完成したうどんは 『プロが打ったかのような出来栄え』 とはいかず、 太さがバラバラでお世辞にも見た目がいいとは言えませんでしたが、 味は満点でした。 そして新米のおにぎり、 作りたてのアツアツ豆腐、 新鮮な野菜や卵・無添加のベーコン等を使用したオープンサンドイッチ、 ホクホクに茹でた新じゃがとmy手作りバターを持ち、 二階の交流会場へ場所を移し和やかな交流昼食会となりました。 途中生産者インタビューやクイズ大会を行いました。 手づくりバターの材料や牛乳などを提供して頂いたサツラク農協を代表して、 廣川さんからサツラクの歴史や、 「生乳に勝る製品なし」 というコンセプトから生まれるこだわりの乳製品の紹介がありました。 収穫したぶどうや手製のジャムを持参した仁木町の藤崎さんは、 果樹園と造成中の庭園イングリッシュガーデンについて語ってくれました。 また、 ボラバイト (農村や農作業に興味のある人が泊り込みで作業を手伝うこと) を受け入れていることも話題になりました。 無添加のベーコンや飲み物を提供したHAVE札幌市場の木村さんは、 北海道産の食材の素晴らしさを多くの人に伝える為に、 道内産の加工品を増やしていきたいという決意表明を語っていました。 栗沢町の番場さんは、 「サラダ玉ねぎ」 という非常にデリケートな品種の玉ねぎを生産していて、 まるで 「お嬢様」 のように過保護に育てているという作業の苦労や、 一度 「サラダ玉ねぎ」 を食べた消費者からの注文が多く注文販売だけでほぼ完売してしまう、 という嬉しい悲鳴の話をされていました。 収穫したばかりの 「混植米」 を芦別から持って来てくれたのは我が 「ふれんど」 のメンバーである生産者太田拓寿君。 「混植米」 は、 何種類かの品種を種の段階から混ぜて作った米という紹介に、 参加者から 「混植米」 については様々な質問が飛び交いさしずめミニ講習会となる一幕もありました。 有機栽培のトマトは厚田村の真野さん、 ジャガイモは代表の三田村さん。 豆腐作りの遠藤さんは、 ブームの 「にがり」 についての寸評を。 風味ゆたかな焼きたてトマトパンを仁木町から持参し生産者会員になった石井綾子さん、 ご自身が出演しているラジオの対談集を寄贈された札幌市のエッセイスト森久美子さんからも、 色々と興味深い話をして頂きました。 その後に行われたクイズ大会では、 一緒に食事をしていたテーブルごとのチーム対抗戦を行い、 自給ネットや各プロジェクトに関する問題が十問出題されました。 景品が当たるとあってカンニングなどの姑息な手段を使うチームも出るなど、 激しい戦いが繰り広げられましたが、 優勝したのはフェアプレイ精神で戦ったチームでした。 景品は野菜の詰め合わせや、 牛乳・乳製品の詰め合わせ、 お米などでした。 しかし優勝しても好きなものを選べるわけではなくクジで景品が決められ、 最下位のチームが欲しかった景品を引き当てるといったハプニング?も起こりました。

 今回の交流会では会員である生産者、 流通・加工業者・消費者が共に調理し、 会食しましたが現在の日本人の食と農を取り巻く環境は 「食農分離」 と呼ばれるなど、 生産者と消費者の距離が遠くなっていてお互いの顔が見えないといわれています。 そのような状況の中で生産から消費まですべての立場の人が一つの食卓に座ることにより、 消費者は生産者の苦労や努力、 生産者・流通・加工業者は自分の生産したものに対する反応が直接見えるなど、 日常の食事とは違うことを感じることができたのではないでしょうか。 また、 「食べる」 という行為は、 ただ栄養を摂取するということのみならず、 「食材」・「旬」・「調理」・「共食」・「対話」・「マナー」 といった、 人が生きていくうえで大切なものが隠れています。 「食べる」 ことはどこでも出来ますが、 日常の食生活の中で 「食べる」 ということが、 どういった意味を持つのか考えてみて欲しいと思います。

 最後に、 交流会のための食材を提供して下さった会員の皆さんに厚くお礼を申し上げます。 皆さんのご協力のおかげで交流会を開催でき、 無事に終えることが出来ました。 今回の交流会は、 私たちが初めて企画運営をしましたが、 不慣れなため準備不足の点が所々にあったかと思います。 次回の交流会は、 反省を生かし、 よりよい交流会にしていきたいと思います。 今後とも 『ふれんど』 をよろしくお願いします。


「一年生」 の反省と抱負

ふれんどメンバー 松 本 啓 佑

 秋晴れの休日、 半年間通った由仁ふれあい農業小学校の修了式に出席した。 不慣れな農作業であったが、 秋には 「巨大ズッキーニ」 をはじめ、 赤々と熟したトマト、 トウモロコシなどの豊作に恵まれた。 勿論、 「収穫」 が農作物そのものだけではないことは、 参加した全員共通の想いだ。 ただ、 作物の管理は十分でなく、 「皆勤賞」 と一緒に収穫適期を逃した野菜も多かった。 来年は 「二年生」 |これも共通の想いである。

 春に8名で始まった『ふれんど』も、 この間新たに5名が加わり活気づいてきた。 最近ではメンバー専用のメーリングリスト(ML)を開設したり、 「食と農」 に関するシンポジウムや講習会に一緒に参加したりと、 メンバー同士すっかり打ち解け、 今月末には置戸・美幌町への見学旅行も計画している。 一年目の残りは、 日常のMLでの情報交換と様々な行事を通じて、 各々の勉強や仕事に刺激を得ながら、 同時に 『ふれんど』 として目指すものの輪郭を描いていければと思う。



出会いと発見の旅

「北見・美幌・置戸食べ学び旅行」

ふれんどメンバー 山 里 麻奈美

 去る2003年11月30日と12月1日、 私たち 『ふれんど』 は、 メンバーのうち6名で自ら企画した 「北見・美幌・置戸食べ学び旅行」 に行ってきました。 オホーツクの 「人」 と 「食」 に触れながら、 テーマの通り、 よく食べ、 よく学ぶことができました。

 この旅行は、 受け入れてくれた佐々木十美さん (置戸町学校給食センター栄養士) や向真理子さん (美幌町・米夢館社長) を始め、 現地の素敵な方々との 「出会い」 の旅でした。 皆、 「食材」 や 「食」 そのものに対し真剣に、 誠実に向き合っている方々で、 そのこだわりを見聞 (食) することができ、 とても刺激を受けました。

 中でも、 佐々木さんの学校給食に注ぐ情熱には感動しました。 訪問した置戸町の四小学校の一つ、 境野小の給食では、 全校児童(約三十名)や先生方と一緒に給食をご馳走になりました。 メニューは、 町内で採って塩漬けしておいたふきをたっぷり入れた「山菜うどん」、オケクラフトの食器に盛った 「切干大根の香り味噌和え」 などです。 一食分のメニューからでも、 佐々木さんの工夫がうかがえます。 給食を食べている子どもたちの顔は、 とても生き生きし、 今日も給食おいしいんだな、 給食が大好きなんだなと感じました。 佐々木さんの熱意が子どもたちに伝わっている証拠ですね。

 とことん食材にこだわり、 おいしいもの、 安全なもの、 旬のものを食べさせ続けることで、 「味覚」 を始めとする 「食」 に対しての感覚を育てる。 その日々の努力が、 子どもたちを 「食を通じて育てる」 ことにつながり、 おいしく、 楽しく、 モリモリ食べる子を育てているのです。 私はこれが 「真の食育だ!」 と実感しました。

 また、 今回の 「食べ学び旅行」 は、 メンバーがお互いを知る良い機会にもなりました。 おいしいものを共にいただき、 共に刺激され、 感動することで 「食」 に対する意識の共有につながったと思います。