産地見学交流ツアー報告

プロジェクトリーダー 米 田   香

 去る7月3日、 小麦トラスト参加者を対象に行った 「産地見学交流ツアー」 はトラストの生産地の一つである美唄市の峰樺地区を訪れました。 参加者はスタッフを含めて27名。 遠くからは深川や名寄からの参加もありました。 すっきりしない空模様が気がかりでしたがマイクロバスの中は美唄の事前学習を農業クイズで楽しみながら向かいました。

現地では美唄市役所、 JAみねのぶ、 空知中央地区農業改良普及センターの皆さんとご対面。 生産者の石川利雄さんから製麺性が良いと言われている美唄の秋まき小麦ホクシンは小麦作付面積2400haのうち約9割を占め、 他の麦と違い背丈があるため倒伏も起こり易い。 今年は天候も良く、 収穫時期は平年並みの七月二十日頃と生育説明を伺った後に手刈り体験。 熟成した麦の穂はカマを当て少し力を加えるだけで簡単に刈ることができました。 そして水田の畦道にハーブを移植する援農作業。 美唄はこの手法を用いて害虫を防ぎ、 有機・低農薬の米作り(ハーブ米)を実現しています。 等間隔に植え付けた約200株のアップルミントの苗は作業連携良く、 あっという間に終了。 3年前に植え付けられたミントはすでに50丈程になり、 畦道は甘い香の垣根に成長していました。 この後、 広大な麦畑の刈り取り出番を待つコンバインや播種機を見せて頂きました。 美唄は米生産地でもあり、 ライスセンターに置かれた機械の大きさと播種・刈り取り部品を替えながら動かすその精密な作りに参加者は興味津々でした。

 作業後は峰樺中学校へ移動し、 生産者や奥さん達と一緒に昼食の準備にとりかかりました。 昼食用のそば打ちは、 峰延手打ちそば愛好会の皆さんと生産者森川和徳さんの指導の下に行い、 職人技に参加者の目は真剣そのもの。 恐る恐る生地に触れ、 慣れない包丁で麺を切りながらも、 完成したそばは見事な出来栄え。 奥さん達指導の麦人形も、 初めて作ったとは思えないほど可愛い人形たちでした。 昼食は手打ちそば、 美唄名物のとりめし、 とれたて野菜のサラダ、 漬物。 地元の食材で作られた料理のおいしさは格別!生産者や消費者、 約50名が一堂に介しての昼食は、 まさに 「顔の見える」 貴重な場でした。 食後の交流会では、 生産者や市役所、 JAの方々のトラストへ対する思い、 参加者の 「道産小麦を身近で購入したい」 といった話題を中心に意見交換を行いました。 ツアー後、 参加者から 「現在抱えている課題や小麦の市場に関してなど、 聞きたいことが多々あったが時間が足りなかった」 という声もありましたが、 お互いの思いを再確認するとてもよい機会となりました。 生産量日本一を誇る美唄の農産物ハスカップを視察した帰路の車内は、 刈り取った麦やお土産に頂いたハーブ苗、 ドライフラワー用にと髭のぴんと出ている春小麦の 「春よ恋」、 買い求めたハスカップなどでいっぱいになりました。 生産地を間近に見て、 生産者と交流を図ることにより、 更にトラストや農業への思いが強まったように感じました。 無事に麦の収穫が終わり、 今年もおいしいトラスト製品となって手元に届くことを心待ちにしたいと思います。