油汚染調査を行います

 平成18年3月に環境省より出された「油汚染対策ガイドライン」によると、油汚染が鉱油によるものと判断された場合、最初に原因の特定と汚染範囲の状況調査を行うこととあります。その調査の結果をふまえ、対策計画を立て、対策を実行していきます。

現地状況調査

調査地の油臭・油膜の確認、周囲への影響、原因の特定などの調査を行います。
また必要に応じて、土地利用履歴の調査や過去あった施設の状況なども確認します。

汚染範囲の特定調査

簡易ガス検査を行い、ガス濃度の値によって汚染範囲を特定します。
またガイドラインに従い、油臭や油膜の確認を行います。

汚染深度の調査

ハンドオーガ等を使い、汚染の深度と土質や水位の確認を行います。
深度が深い場合、機械によるボーリング調査を行う場合もあります。

油漏えい事故調査概要

調査業務概要

汚染場所におけて平面的な汚染範囲の概要を把握するために、土壌カス簡易測定を実施します。また深度方向の汚染部分を確認する掘削調査を実施します。概要は下記のとおりです。

〇土壌ガス簡易測定工
〇土壌掘削深度調査
〇油臭・油膜膜確認:油汚染対策カイドラインによる

土壌ガス簡易測定調査
土壌カス簡易測定は、ボーリングバー等を用い深度ー0.8~1.Omの範囲内に採取孔をあけます。灯油等炭化水素カスに対応する検知管を挿入して土壌ガスの測定を行います。

●ガス検知質
ミネフルスピリット(ガステックN o.128)
目盛範囲:50~8000mg /m3

汚染深度調査

ダブルスコップなどにより土壌を掘削。 油膜油臭検査を行うことにより、垂直方面の汚染深度を調査します。 また、土壌中の水位も確認を同時に行います。 深さ80cmを越える場合は、ハンドオーカを用います。また3mを越える場合は、機械ボーリングを行います。

ダブルスコップによる掘削

ハンドオーガによる掘削

油臭・油膜確認:油汚染対策カイドラインによる

環境省による油汚染対策ガイドラインでは、 油臭・油膜の確認による判定を基準としている。

表1油臭の程度の表示例

段階内容
0無臭
1やっと感知できるにおい(検知閾値濃度)
2何のにおいであるかがわかる弱いにおい(認知閾値濃度)
3らくに感知できるにおい
4強いにおい
5強烈なにおい
シャーレ(直径94mm、高さ20mm) に水50mlを入れる

シャーレの下に黒い紙を敷く

土壌を薬さじl杯分(約5g) 入れる

土壌を入れた直後の液面を目視で観察する

図2油膜の分析フロー(シャーレ法)

写真1油膜の発生状況

図2油膜の分析フロー(シャーレ法)

写真1油膜の発生状況